アフターコロナのインバウンドについて
多くの人は「今後インバウンドが再開する時期はいつになるのか?」、「インバウンドは以前と同じように戻るのだろう?」、「インバウンド観光客は以前より増えるか減るか?」等の疑問を持っていることでしょう。下記、現在の台湾の国内旅行の状況から今後の進展について考察してみたいと思います。
2021年2月現在台湾での国内旅行は一部の制限はありますがほぼ正常に行われている状況です。海外旅行に行くことができないため2月の春節(旧正月)の休暇中は台湾各地の観光地が大勢の人で賑わい、高速道路は大渋滞するニュースが報道されています。海外旅行に行くことができないため、その分、国内旅行が盛り上がっている状況です。もちろんマスク着用やソーシャルディスタンスを取るなどコロナ対策を行っての国内旅行となっています。
このような状況を考えると、多くの人は旅行に行きたいというニーズをなんとしてでも満たしたいと考えているように思われます。
現状では海外旅行が再開できる状況ではありませんが、今後ワクチンの接種が開始し各国の入出国の管理規定が変更され、外国人観光客の受け入れが開始した時点で、少しずつインバウンド観光客が戻ってくる可能性があります。
もちろんそのためには安全対策が十分に行われ、旅行にいっても大丈夫だという認識がされている必要があります。そのような情報が世間一般に広がって行くことがインバウンド観光客が戻ってくる条件になると考えられます。
それは安全を度外視してまで海外旅行にいくと社会全体からパッシングに遭う可能性が高いからです。昨年2020年の3~4月にかけてコロナについての情報が明らかなっている段階で「既に予約してたから」、「キャンセル料が発生するから」等の理由で海外旅行を強行した台湾人旅行者は帰国後、会社や周囲の人からのパッシング遭うということが発生しています。そのため、今後の海外旅行再開についてはより慎重に判断するものと考えられます。
ただ前述のように人々は海外旅行に行ける時期を待ち望んではいるものの安全が最優先されます。そのためある程度の安全性が確保された時点になってはじめてインバウンドの再開が見込まれると考えられます。